歯周病とは

「歯周病」という言葉を知っていても、歯周病の怖さを知らない方が多いようです。
歯周病を放置すると、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病について知って理解していただき、一緒に治療に取り組んでいきましょう。
歯周病の原因
口の中には300~400種類の細菌がおり、そのうちの約1割が歯周病を引き起こすといわれています。細菌が急激に増えたり、疲れなどで体の抵抗力が弱ったりすると発症します。
歯周病が発症・進行しやすい危険因子をご紹介します。心当たりのある方は、お早めにご相談ください。
歯周病を発症・進行させる
口腔の危険因子
- 歯並びがわるい
- 口の中についての関心が低い
(歯を磨くのが面倒、等) - 柔らかいもの・甘いものばかり食べている
- 歯ぎしりするクセがある
- 口呼吸するクセがある
- 欠損した歯を放置している
- 歯と歯の間に、食べ物が挟まる
- 適合不良の補綴物
歯周病を発症・進行させる
全身の危険因子
- タバコを吸う
- 糖尿病を患っている
- 思春期・妊娠している・更年期のいずれか
- ストレス
- 不摂生な生活
- 骨粗しょう症
- 加齢
- 薬の副作用(抗てんかん薬・高血圧の薬・自己免疫疾患の薬)
歯周病治療の流れ
1検査
お口の中の状態把握。
2スケーリング
スケーラーという器具を使い、プラーク(歯垢)、歯石などを取り除く。
3検査
再度、お口の中の状態を確認する。
4SRP
「スケーリング・ルート・プレーニング」の略。歯周ポケットの奥深くにある歯石や、感染した歯質を専用の器具を使ってきれいに取る治療。
5検査
検査の結果により、良好であればメインテナンスしていきますが、場合によっては歯周外科や再度SRPを行っていきます。
61.歯周外科
2.再度SRP
3.メインテナンス
歯周病の外科的治療
エムドゲイン
ゲル状の薬「エムドゲイン(R)」を塗布し、歯周組織を再生します。
GTR
別名、「組織再生誘導法」といいます。歯周病などによって破壊された歯周組織の再生を誘導します。
歯周病と糖尿病との関わり
歯周病は糖尿病の6番目の合併症といわれています。
すなわち、歯周病と糖尿病はお互いに影響しながら悪化します。というわけではありませんが、一方の病気にかかると、もう一方にもかかりやすくなると言えます。
日本糖尿病協会登録歯科医として、できる限り内科の先生と連携を取らせていただいております。
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